30.10.2025 2025年大阪・関西万博を振り返って ドイツパビリオンの成果:来場者満足度の高さ、充実した文化プログラム、国際的な反響
ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWE)主催の2025年大阪万博ドイツパビリオンは総じて大きな成果を収め、184日間にわたる会期を終えて閉館しました。
「技術革新力、高い創造性、循環経済を結び付けるドイツの手腕がドイツパビリオンで発揮されました」と、パトリック・シュペヒト氏(ドイツパビリオン ゼネラルコミッショナー)はコメントしています。そして、「ドイツの出展により未来社会のテーマを分かりやすく伝え、資源を大切にする責任ある未来像を力強く発信できました」と続けます。
「循環」をメインコンセプトにしたドイツ出展の成功は、パビリオンで実施された来場者アンケートや国際的な反響によっても裏付けられています。
ドイツパビリオンは充実したコンテンツ、優れた展示デザイン、バランスのよい見学体験で来場者の高い支持を得ました。来場者アンケートの結果からもこれは明らかです。
ドイツ館を万博で最もよかったパビリオンとする回答者が全体の30%、2位または3位とする回答者が18%でした。テーマ展開も同様に好意的に受け止められました。その「持続可能性」と「未来志向のアイデア」の展示を「非常に良い」と評価する回答者の割合は65%、「良い」と評価する割合は29%に及びました。
ドイツパビリオンでは充実した展示内容と創造的な展示方法で、メインテーマの「循環」を幅広い来場者に分かりやすく伝えることを目指しました。その目的が見事に果たされたことになります。なかでも人気を集めたのがマスコットキャラクターのサーキュラーです。アンケート回答者の39%がドイツパビリオン見学で最もよかった要素としてサーキュラーを挙げています。また、万博によるマスコットの人気投票でもサーキュラーが1位に選ばれました。
184日間の会期中、ドイツパビリオンで催されたライブイベントは合計2,100時間以上に及び、23ものアーティストグループが多彩な文化プログラムを繰り広げました。51本以上の雑誌記事で取り上げられましたが、カムロダンススタジオ(大阪)のダンサーによる「ジャーマニー・バイ・ダンス」の350回公演、ドイツダンス教師協会のダンスインストラクターによる「WDTU – 一緒に踊ろう!」の216回開催などがそのハイライトとして挙げられます。
会期全体で約450の政府関係者使節団、約850の経済使節団、450人以上のメディア関係者がドイツパビリオンを訪れました。パビリオンを訪問した数々の要人のなかでも、ドイツ・ナショナルデーに来場されたドイツ連邦共和国フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領、ヨハン・ヴァーデフール連邦外務大臣、フランツィスカ・ギファイ(ベルリン州)副首相兼経済・エネルギー・公共企業担当、ミヒャエル・クレッチマー(ザクセン州)首相などが特筆されます。
さらに、ドイツパビリオンは世界各国から多数の貴賓を迎え、対話と国際交流の舞台となりました。例としてカール16世グスタフ・スウェーデン王国国王陛下、高円宮妃久子殿下、チェコ共和国のペトル・パヴェル大統領がドイツパビリオンを訪れました。これら要人の来場からも、ドイツパビリオンが国際的な注目を集め、外交的に重要な役割を果たしたことが分かります。世界中のメディアもドイツパビリオンの建築コンセプト、没入型の展示体験、一貫性のある「循環経済」のテーマ展開を大きく報じました。
また、ドイツパビリオンは万博で複数の賞を受賞しました。特に、ドイツ出展のメインテーマである持続可能性の展示に関わる優れた功績が認められ、博覧会国際事務局(BIE)からサステナビリティ部門の表彰を受けました。さらに、テーマ展開における創造性と一貫性が高く評価され、ドイツパビリオンはBIEのテーマ開発部門銀賞(1,500㎡超の独自設営タイプAのパビリオンの展示区分)を受賞しました。
その他のコンテストでも、ドイツパビリオンは数々の表彰の栄誉に輝いています。また、ワールド・エキスポリンピックの「最優秀サステナブル・パビリオン」部門で金賞を受賞したほか、EXHIBITOR Magazineが主催するワールドエキスポアワードで「最優秀外観デザイン」部門(最優秀賞)、「最優秀大型パビリオン」部門(特別賞)の表彰を受けました。
また、建築を手がけたLAVA Architectsも数々のアワードを受賞しています。再利用できるように分解可能なモジュール式部材を使用した建築コンセプトは万博終了後の今も高い評価を受けています。ドイツパビリオンはドイツデザイン評議会のデザイン賞ICONIC AWARDSのほかにグリーン・グッド・デザイン賞や国際的な建築賞であるBig SEE Architecture Awardsなどを受賞しました。
各種の受賞は、ドイツ出展に対する国際的な評価の高さの証です。ドイツパビリオンが持続可能性、デザインの質、革新的な建築において模範的な貢献を果たしたことが広く認められました。
2025年大阪・関西万博の背景情報
2025年大阪・関西万博は4月13日から10月13日まで大阪市で開催されました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、約150カ国が未来のビジョンを提示しました。日本で開催される万国博覧会としては、1970年の大阪、2005年の愛知に続いて、これが既に3回目でした。
プロジェクト責任者の概要
ケルンメッセはドイツ連邦経済・気候保護省の委託により、2025年大阪・関西万博ドイツパビリオンの組織運営を請け負っています。ドイツパビリオンの企画、設計、施工・制作は「2025年大阪・関西万博ドイツパビリオン推進委員会」が担っています。その構成委員はfacts and fiction(独ケルン)、GL events Live(本社:仏リヨン、協力:日本支社)です。前者はコンセプト、展示、メディアのデザインを担当し、後者はGL events Japanとともに建築施工を担当しています。また、Laumann / Scheßl / Weismüllerがプロジェクトの建築監督を務めています。建築と空間コンセプトは、LAVA Architects(独ベルリン)が手がけました。文化プログラム『Culture Connect』の監修は、フランクフルトのイベント企画会社VOSS+FISCHERと文化・メディアマネージャーのマイク・P・ハイゼルが担当しています。パビリオンのレストランとショップは78degreesが運営します。
ご質問・お問い合わせ:
ヤナ・ゾル(Jana Soll)
広報副部長
2025年大阪・関西万博 ドイツパビリオン
Koelnmesse GmbH
Messeplatz 1, 50679 Köln
ドイツ
+49 221 821 2251
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