13.10.2024 万博ドイツパビリオンの完成まで秒読み 2025年大阪
万博ドイツパビリオンの完成まで秒読み
2025年大阪・関西万博の開幕まで6カ月
2025年大阪・関西万博は、いよいよ半年後の2025年4月13日に開幕します。そして、その後6カ月にわたり世界に向けて扉を開きます。それに向けて、ドイツ連邦経済・気候保護省が管轄するドイツパビリオンも工事が進んでいます。循環経済をテーマとするドイツ館には、会期を通じて300万人以上の来場者が見込まれています。サークル状の鉄筋木造ユニットから構成されるパビリオンは、それ自体が循環型・持続可能な建築という出展作品になっています。また、その建物の中身となる没入型展示コンテンツも制作が進められています。
万博ドイツパビリオンには、その基礎型枠に132トンの鉄鋼、140トンの木材が使用されています。「パビリオン自体が循環型・持続可能な建築という出展作品となります。来場者にテーマを実感してもらえる建物空間を創り出すために、設計を一つひとつ詰めてきました。鉄鋼基礎は再利用され、筒型木質構造の面材には持続可能な外壁材とされるプレハブパネルを使用しています。パビリオン建物には、関連研究の成果と工業製品が一体化しています。パビリオン全体を一つの循環するランドスケープとして捉え、建築と周囲の自然景観とのさまざまな関わり合いが伝わるように設計しました」とドイツパビリオン設計を担当したクリスティアン・チェルジッヒ(建築事務所:LAVA – Laboratory for Visionary Architecture)は言います。
ドイツパビリオン推進委員会の一員として建築施工を担う GL eventsは、工期通りの工事を報告しています。「若干の困難はありましたが、基礎となる建物構造の工事の進捗に満足しています。現地には、ドイツパビリオンを構成する筒形木造ユニットの幾つかが既に姿を現わしています」とは、GL events Japan株式会社のトマ・クマン社長の説明です。
一方、facts and fictionが循環経済をテーマに制作を進めてきた展示コンテンツの準備も大詰めに入っています。ドイツならでは(「メイド・イン・ジャーマニー」)の循環経済プロジェクトや製品について楽しみながら学べる没入体験型の展示の実現を目指して、同制作会社が協力会社やサービス提供会社とともに最終コンセプトの作成と制作を進めています。「展示のプランニングもいよいよ終盤です。今こそ、ここ数カ月にわたり練り上げてきた展示や没入型経験のコンテンツ、アイデア、構想を実現する時です。仕上げ調整は試作セットアップで行います。この段階になると万博の雰囲気を肌で感じることができ、大阪に向けて自ずと期待が高まります」と、facts and fictionの企画担当Dr. ヴィプケ・ハーンは本番に向けた高揚感を語ります。
経済省の委託のもとにパビリオンの実施と運営を担うケルンメッセのチームも、その明るい展望を共有します。「現在、日本への移設・移管を準備しているところです。今日から数えてちょうど6カ月後に、ドイツパビリオンに来場者を初めてお迎えできるのを楽しみにしています」とドイツパビリオン・ディレクターであるクリストファー・ヘッカーは述べます。
背景情報
次回万博は2025年4月13日から10月13日まで大阪で開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万博には、世界約150カ国が参加する見込みです。日本で開催される万国博覧会としては、1970年の大阪、2005年の愛知に続いて、これで3回目になります。主催者は2,800万人以上の来場者を予想しています。
ケルンメッセはドイツ連邦経済・気候保護省の委託により、2025年大阪・関西万博ドイツパビリオンの組織運営を請け負っています。ドイツパビリオンの企画、設計、施工・制作は「2025年大阪・関西万博ドイツパビリオン推進委員会」が担っています。その構成委員はfacts and fiction(独ケルン)、GL events Live(本社:仏リヨン、協力:日本支社)です。前者はコンセプト、展示、メディアのデザインを担当し、後者はGL events Japanとともに建築施工を担当しています。また、Laumann / Scheßl / Weismüllerがプロジェクトの建築監督を務めています。建築と空間コンセプトは、LAVA Architects(独ベルリン)が手がけました。文化プログラム『Culture Connect』の監修は、フランクフルトのイベント企画会社VOSS+FISCHERと文化・メディアマネージャーのマイク・P・ハイゼルが担当しています。パビリオンのレストランとショップは78degreesが運営します。
お問い合わせ窓口:
アニカ・ベリスレ(Annika Belisle)
広報責任者/ スポークスパーソン
2025年大阪・関西万博 ドイツパビリオン