誕生から数世紀を経るなかで、万博はその性質を変化させてきました。元々は産業振興の成果を競い合う産業・美術工芸品展として始まったもので、各国はそこで競って最新技術を披露しました。また、万博に伴い建てられた壮大な建築物の数々も大きな役割を果たしました。史上初の万博の会場となったロンドンの水晶宮(1851年)や、パリ万博(1889年)にあわせて建設されたエッフェル塔などがその例です。
第二次世界大戦後、万国博覧会は戦争で分断された国々の連携を強化する国際親善目的で開催されるようになりました。
そして、今日の万博は地球規模の人類共通のテーマを取り上げ、そこから発生する諸問題の解決策を科学技術、産業、文化の視点から探る場となっています。
世界博覧会の歴史についての詳細は、博覧会国際事務局(BIE)のウェブサイトをご覧ください。